日当たりの良い家は毎日心地良く生活することができるので、注文住宅を建てる場合にも多くの人が気にするところです。注文住宅に大きな窓を付けて太陽光を取り入れて、自然な明るさに照らされたリビングを実現するための設計をすることが多いです。しかし、採光は注文住宅の設計だけで実現できるものではないことも知っておかなければいけません。採光は太陽からの光を取り入れることなので、太陽の位置と無関係に考えることはできません。
太陽は東から昇り南側を通って西に沈むので、南側に大きな窓を付けておけば室内にも光が差しこむことになります。庭も同様に南側に広くとっておけば、日当たりのいい場所になることが期待できます。洗濯物も南側にバルコニーをつくるなど、干せる場所を確保すれば短い時間で乾かすことができます。しかし、単に方角だけをチェックしても希望通りの日当たりを手に入れることができない場合もあります。
太陽を遮る高層ビルなどが建っていれば、いくら方角が太陽の方を向いていても光は届きません。周囲の建物が光を遮るか否かは現地調査に赴いたときにある程度できますが、時間帯によっても差が出るので午前と午後の二回くらいは調べておいた方が良いでしょう。将来的に高層の建物が建つ可能性があるのか否かも要チェックです。南側が空き地になっていれば要注意ですが、土地の利用制限によって高層ビル建築が制限されているところを選べば将来的な不安はありません。