注文住宅を建てるためには土地が必要になりますが、土地さえあれば注文住宅が建てられるわけではありません。土地によっては、新たに住宅を建設することができないものがあり、たとえ建物が建っている状態でも例外ではありません。建物が建っている場合は、その建物を使用することは問題ないですが、取り壊して新たに建物を建てることができない場合があります。どうしてそのような状態になるのかというと、法律などの建物に関する制度が変更されることによって起こります。
私人の大切な財産を国の制度が変わったという理由で有無を言わさず取り壊しというわけにはいかないので、制度が変わった段階で存在しているものはそのまま使用を続けることができます。一方で、新たな建物をつくる場合は新制度に従わなければいけないという状態になり、土地によっては建物を新築することができなくなります。通常の土地の購入は、不動産会社を通して行うので問題はありません。注文住宅を建てるための土地を探していることを伝えておけば、再建築ができない土地は最初に候補から外され紹介されることはありません。
問題が起こる可能性があるのは、個人売買を行う場合です。不動産会社などの専門家が介在しないことが多いので、気付かずに取引をしてしまう可能性があります。既に家が建っている土地なら問題ないと考えがちですが、そこが落とし穴になってしまいます。契約する前に、予定している注文住宅が建築可能であることを確認しましょう。